愛媛の放牧豚「奥地ほうぼく豚」の養豚をしている「株式会社長岡ピーズファクトリー」にお邪魔しました

当店人気のメニューに使用している、産地直送の放牧豚「奥地ほうぼく豚」。
今回はその豚を育てている株式会社長岡ピーズファクトリー(愛媛県西予市三瓶町)さんを実際に訪問し、生産の現場や代表の想いをお聞きしてきました。

お店でお客様に提供している食材が、どのような環境で、どんな想いで育てられているのか。
生産者の方々と直接お話しし、私たちも改めて「食材の背景」に感動しました。

海と山に囲まれた西予市三瓶町で育つ「奥地ほうぼく豚」

「奥地ほうぼく豚」は、愛媛県西予市三瓶町の自然豊かな里山と海の恵みに囲まれた環境で育てられています。
耕作放棄地を活用し、豚たちが自由に動き回れる放牧スタイルを採用。
太陽を浴び、土を踏みしめ、風を感じながらのびのびと育つ姿が印象的でした。(みかんを食べていたのがとても可愛らしかったです)

このスタイルは自然にも動物にもやさしい循環型農業を目指すもの。
土地の再生にもつながる、まさに“持続可能な農業”の実践です。

生産者の想い:「愛情は持つけど、愛着は持たない」

代表の長岡さんが語ってくださった言葉の中で、特に印象に残ったのがこの一言です。

愛情は持つけど、愛着は持たないようにしている。

日々、命と向き合う養豚の仕事。
愛情を込めて育てながらも食材としてお客様に届ける責任を持つ。
その姿勢に強い覚悟と誠実な想いを感じました。

のびのび育つ「放牧豚」たち

「奥地ほうぼく豚」は1.2kgほどで生まれ、6ヶ月で約120kgに成長します。
現在は約600頭を飼育しており、そのうち約50頭が放牧されています。

放牧エリアでは、自由に駆け回りながらストレスの少ない環境で成長。
この過程が、やわらかく旨味のある肉質を生み出します。

七尾に卸している“本当においしいサイズ”とは?

通常、スーパーに並ぶのは6ヶ月・120kg前後の豚ですが、
七尾に卸しているのは8ヶ月・140kg前後の豚。

見た目も美しく、旨味のピークを迎えるのが8ヶ月・140kg。
ぜひお店で一番おいしい状態を味わってほしいです。

と長岡さん。
実際当店の人気メニューでもこの旨味が凝縮されたお肉を使用しています。
脂の甘みとしっとりとした食感は、まさに格別です。

自然と命がめぐる「循環型の農業」

放牧によって育った豚たちの排泄物は堆肥として畑に還り、
その畑で育った作物が、再び豚の餌となる——
そんな循環のサイクルを大切にしている長岡ピーズファクトリーさん。

“育てる”だけでなく、地域と自然を再生する取り組みにも力を入れています。

食材の背景を知ることで、より深く味わう一皿に

今回、実際に生産現場を訪れ、生産者の想いと環境を肌で感じたことで、
当店が提供している一皿に込められた価値を改めて実感しました。

「奥地ほうぼく豚」は、単なる食材ではなく
自然・人・命が調和するストーリーのある豚肉です。

ぜひ、当店の人気メニューを通じて、この美味しさと想いを味わってみてください。

株式会社長岡ピーズファクトリー
所在地:愛媛県西予市三瓶町
飼育豚:奥地ほうぼく豚

SNS:Instagram

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